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2020年04月14日
英国IR協会は、2020年4月9日に企業報告と利害関係者との対話(ステークホルダー・エンゲージメント)に関するWebセミナーを開催し、8項目に及ぶ重要事項を発表
英国IR協会は、2020年4月9日に新型コロナウイルスが蔓延する危機的な時期に、企業報告と利害関係者との対話(ステークホルダー・エンゲージメント)に関するWebセミナーを開催し、8項目に及ぶ考慮すべき重要事項を発表しました。年次報告書に関する重要事項も含まれています。
 弊社は、英国IR協会編纂「IRベストプラクティスガイドライン」の日本語版『PFP2020』の編集を通じて、同協会との関連を深めています。このような危機的状況下でIRを担当される日本企業の皆さまに向けて、海外のIR関連の専門実務者がどのような考えを持って対応しようとしているかをお伝えします。
※以下は、弊社で簡易的に和訳したものであり、できれば原文をご覧ください。https://irsociety.org.uk/resources/news/item/reporting-and-stakeholder-engagement-webinar

考慮すべき重要事項:
1. 年次報告の基本原則である論理的展開、ナビゲーションの明確さ、力強い記述説明は、変わらずに不可欠です。年次報告書を全ページ読んでいる利害関係者は、約12パーセントにしか過ぎません。
2. 改訂された「2020年版スチュワードシップコード」はアウトカムに焦点を当てているため、企業は、投資家にとってより優先度の高い課題への取組みや、対話の仕方を検討する必要があります。
3. 利害関係者との対話を詳述するレポートは、より幅広い読者を魅了し、利害関係者を第一に考えていることや、取締役会が直接的にも間接的にも関与して、その意思決定において利害関係者をどのように考慮したか理解していただけます。
4. 改訂版コーポレートガバナンスコードは、企業の目的と文化に非常に重点を置いており、これは戦略的レポート(Strategic report)や、戦略とビジネスモデルを含む年次報告書(アニュアルレポート)のあらゆる側面に浸透するはずです。
5. 利害関係者との対話、企業の目的および文化に関する報告は、これらファクターの測定が困難なため、いくつかの課題を提起しています。 FRCラボの労働力レポート(Workforce Report)には、企業が検討すべき実例が含まれています。
6. ESGは依然として議題の中心にあります。現在直面している危機は、企業とその利害関係者が、どのように相互に関係しているかを浮き彫りにしています。危機から抜け出したとき、その社会的側面が、投資家にとってさらに大きな焦点となるでしょう。
7. FCA(Financial Conduct Authority:金融行動監視機構)は、TCFDフレームワークの「comply or explain(遵守せよ、さもなくば説明せよ)」を導入する提案について、オープンな協議を行っています。それは、上場企業が2022年までに推奨事項に沿って開示することに対しての政府の期待と一致していることです。
8. アニュアルレポートを企画するときは、できるだけ早く主要なコンテンツ所有者と一緒に座り、アイデアについて話し合い、成果物のタイムフレームについて合意を図る。そして、毎年いくつかの重要な開発分野に焦点を当てる。

以下のスピーカーの皆さんに感謝します。
Sean Bride - Senior Investor Engagement Consultant, Radley Yeldar
Susan Swabey - Company Secretary, Smith & Nephew
Hannah Boore – Senior Corporate Reporting Manager, Lloyds Banking Group
Phil Fitz-Gerald - Director, FRC Financial Reporting Lab

このイベントはOrient Capital社が後援しました。

なお、Web会議は、英国IR協会サイトに掲載されていますが、英国IR協会の会員のみ閲覧可能です。

2020年4月9日公開